2009年6月28日日曜日

CNPT、そして...

こんばんは

今週は、木曜朝のCNPTを終えたあと、JISS(国立スポーツ科学センター)へ移動しました。

ユニバーシアード最終合宿に参加するため、中大を後にしたわけです。

このまま、セルビアへ旅立つため、Marauderたちとは3週間ほど会えないことになります。

代表合宿で担当することとなった選手に対して、最大限サポートできるよう努力するなか、MarauderたちのWorkoutを、これまでと変わりなく、緻密に創り上げるため、結構「押されてる」感が拭えない3日間でした。

この3日間が、1週間ぐらいに感じましたが、何とか出発前夜まで漕ぎ着けることができました。

報告したいこと、伝えたいことは山ほどあるのですが、なかなか叶わない状況にあり、大変申し訳なく思っています。

まずは、Marauder関連のことをまとめて綴ります。

 2009シーズン下半期に、毎週木曜に展開されているCNPT(Chuo Neuro-Power Training)は、水中で行う、水泳動作に特異的なパワー系トレーニングの総称です。

共通のWORKOUTで基礎トレーニングを実施後、メインである6種類のパワー系トレーニングの説明を行います。僕の横にあるホワイトボードに、その内容が示されており、それぞれの実施上の留意点を説明しているところです。

このCNPTの中心的存在となるのが、パワーマシン(Power Proccessor for Swimming)という負荷装置を使ったSprint-Resisted Trainingです。

AOKIの後ろにある「箱」のなかで、ワイヤーの引き出しを制御することができます。このとき、2~14kgまでの等張力性の負荷をかけることができます。

本来、このパワーマシンは、「泳いでいるときのパワーを測定しよう」という目的で製作されたものであり、2008シーズンまでは、泳パワー測定も行っていました。

その他、チューブを使ったSprint Assisted Swim、Resisted Kick(抵抗物を牽引するキック、壁キックなど)、Power Turns(全力で行うターン練習)、Pow from Dive(全力で行うスタート練習)、DRY(陸上でのストローク系チュービング)で構成されています。

スイムトレーニングの合間に、DRYを取り入れることも、非常に良い刺激を与えることが出来ると考えています。

最終的には、「取り組み」が大事になるので、集中力を切らさず、このような機会(チャンス)を活かして欲しいと思います。


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既に38週目のすべてのWorkoutを終えてしまいましたが、DIST・MD1からはどのようなチャレンジをしたかという報告を選手各々から受け、相当ハードな毎日のなか、頑張り続けている様子を確認することができました。

SWIMにDRYに、大変な毎日が続くとは思いますが、是非とも「チャレンジ」し続けて欲しいと思います。

僕が不在ということで、コーチが不在の場面が多少できてしまっています。

しかしながら、これは、ある意味、良い機会(チャンス)ではないかと考えています。

「さぼろう」と思えばさぼれてしまう環境。

しかも、1シーズンの中でも指折りなHARD WEEKが続く時期...。

誰もが、ちょっと「甘い」考えを起こしてしまう可能性を孕んだ「罠」に遭遇します。

そんなときでも、自分に、そしてMarauderの名に恥じない、「潔い」チャレンジをし続けることができるのか...。

 「因果応報」という言葉のとおり、アスリートとして胸を張れないような行動・言動に出れば、それは最終的に自分に「はね返り」、ひいては、チーム力を謳っているMarauderの場合、「チームにはね返って」きます。おそらく、「良くないもの」として...。

きついときこそ、「正しい道」を見つめ続ける眼力を持ち、皆に誇れるような自分、そしてチームであって欲しいものです。

嘘・偽り・騙し・ごまかし... どのような言動・行動がアスリートとして正しいのか?

「追い込まれている」(と勘違いしている)状況にあると、もしかしたら気づかないかも...、いや、気づかないフリをしてしまうかもしれません。

チーム力が試されるような状況に遭遇したとき、どのような言動・行動に出れるのか?

「余裕がある」ときには理解できることが、不思議と「疲れている」ときには忘れてしまったり、見ないようにしてしまうことがあります。

何が正しく、何が「アスリートとして(というか、人間として)恥じるような行動」であるかを判断する能力は、ほとんどのMarauderは持っていると思います。

是非、「罠」にはまることなく、「チャレンジロード」を突き進んで行って欲しいと思います。

かくいう僕は、「正しい道を突き進む」Marauderたちであると信じているからこそ、寝る間を削って、遠隔コーチングができるよう努力しているし、だからといって、現在のMISSIONを手を抜くことなく頑張れています!

お互い頑張りましょう!!!


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今回は、NTC(ナショナルトレーニングセンター)ではなく、近隣のビジネスホテルに滞在していました。

近くには「大山商店街」があるのですが、日常生活品を購入しに散策をしていた僕の目に、やたらとお洒落なラーメン屋が飛び込んできました。

青鮫のKATOコーチと昼食の約束をしていたにも拘わらず、「チャレンジ」したくなったため(ごめんなさい)、予備知識もないままにMorrisという店に入ってしまいました。

出てきたのは、僕の好物である魚介豚骨スープで(競技選手にはパンチが足りないかな)、比較的こってりしたラーメンでした。

醤油の味・濃さも適度だったように思います。

魚介と豚骨のバランスが絶妙で、少なくとも今日の僕の体調にはばっちりあった味でした。美味い。自家製の緬もまずまずの出来でした。

実は、昨日も泊まっているホテルの近くのラーメン屋にふらっと入ってしまいました。

こちらは純粋な豚骨ラーメンでしたが、その日の僕の体調にはあっていないのか、残念ながら美味しいとは感じることができませんでした(まずいということもなかった)。

一説によると、青鮫のKATOコーチの愛弟子くんは、ここのラーメンを絶賛していたそうなので、今度、とんこつ系が食べたいと感じたときに試してみたいと思います。

明日は、昼過ぎのフライトで、まずはミュンヘンに飛びます。一泊し、翌日の午前中に軽く泳ぎ、その後、ベオグラードへ飛び立つ予定です。

長い旅になりそうです。

それでは!



2009年6月24日水曜日

続・HARD WORK WEEK

こんばんは

38週目に突入しました。

今週も、2/2/1/2/2/1というパターン(SPは火曜朝が無し)で頑張ってもらっています(1の日は、+ウエイトトレーニング)。

週あたりの総泳距離は、先週よりも増えていますし、質も高まってきました...。選手には『グッ』と堪えてもらう日々が続いております。

昨日の朝はGREEN,午後はBLUE TO PINKタイプのトレーニングを実施。スイムのトレーニングの”シメ”には、DIST/MD1においてはエンデュランス系キックのハードセット("Super EK")を、MD2/SPにおいては超高強度・短時間・低頻度のトレーニングである"HURRICANE"を実施しました。

Marauderのワークアウトには、オリジナリティ溢れる”名称”がついているものが多く、関係者以外は、???と思うトレーニング名だと思われます。時間があるときに、また、説明しますね。

気になる方は、実際に見に来てください!


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さて、月曜のスイムトレーニングの前後には、様々な要素を含むDRYLAND TRAININGを、サーキット形式で実施しています。

DRY LAND TRAININGは、年間を通してプログラミングされており、常に一定のことはしていません。

月曜DRYでは、今週からPower Circuitを取り入れることとしました。

15~20種目のエクササイズから構成されるこのトレーニングは、1年を通して比較的長い期間行われるトレーニングの1つですが、その内容(種目の組み合わせ)は、微妙に変化していきます。

本日実施した主要な種目を少しだけ紹介します。

 

まずは、”スターナム・チンニング”です。

チンニングも、様々なタイプを実施してもらっていますが、今シーズンは、このタイプのチンニングの完成に力を注いできました。

因みに、左は『正解』、右は『残念』(あるいは惜しい)の代表例です。ぶる下がった状態から、左の写真のような姿勢に「イッキ」に持って行けるよう、トレーニングを重ねています。

チンニングのように、ハイパワーあるいはミドルパワーが必要なものもあれば、”シャドウスイム”のようなドリルワークも種目に含まれています。

これは、スティックを用いたFRのシャドウスイムです。

鏡をみながら、その完成度をチェックしつつ、動きの質を高めるよう頑張ってもらっています。

昔ながらの、こんな種目も実施してもらっています。

このあと、片脚でのローラー腹筋にもチャレンジしてもらっていますが、達成率は低いですね~。

このような種目を18種類ほど処方しています。水中だけでなく、プールサイドでも頑張っておりました。


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明けて本日は、午前中はGREEN、午後はコンディショニング系DRYのあとに、"MAIN WORKOUT"に挑んでもらう日です。

 コンディショニング系DRYでは、ダンベルを使った肩周りの、いわゆる”インナー系”のエクササイズを、バランスボールの上で(様々な姿勢ですね)実施してもらうという、少しテクニカルなものにチャレンジしてもらっています。

DIST/MD1は、”SHIFT CHANGE"タイプのハードを行いました。100mずつ(150では100+50)、指定タイムどおりに、ラップを上げていくトレーニングです。

 DIST;"SHIFT CHANGE" 6X300 GREEN~BLUE / 5X300 BLUE~PINK / 6X200 SHIFT CHANGE BLUE,HARD / 6X150 BLUE,MAX

 MD1; "SHIFT CHANGE" 5X300 GREEN~BLUE / 6X200 BLUE~PINK / 5X200 SHIFT CHANGE BLUE,HARD / 6X150 BLUE,MAX

他方、MD2は、40X50 "DIE HARD"、SPは32X50 "DIE HARD"でした。

文字通り、『とにかく頑張る!!!』セットであるDIE HARDは、Marauderであれば、そのトレーニング名称を聞いただけで、乳酸値が上がりそうになるハードワークの代表格です。

皆、最後まで粘り、頑張り抜いていたようです。

今週もまだ半分終わったところです。

これからさらに..続きます!!!

それでは!!!



2009年6月22日月曜日

KYO&AYA

こんばんは

昨日、2007年卒、癒し系スプリンターKYOちゃんと、その1学年下でMarauderを支えてくれた真の癒し系スタッフAYAちゃんの結婚披露宴に行ってまいりました。

新郎・新婦ともにMarauderであったということ、関係者としては喜ばしい限りです(因みに、これまでにも2例ほど、同様のゴールインを果たしたカップルがおりました。あ、いやいや、3例かな...)

いや~、随所に2人らしさが溢れていた、心温まるとっても良い披露宴でしたね。

喜びの瞬間です。

ウェディングケーキは、「1stフードで一生やっていける」と、現役時代から語っていたKYOちゃんの大好物、チョコレートケーキでした!。

新郎の最初の挨拶が「おはようございます」で、シメの挨拶が「お疲れ様でした」で始まる、何ともKYOちゃんらしい挨拶だったのですが、このKYOちゃんワールドを瞬時にまわりに馴染ませてしまうところが素晴らしく、ある種天才的だとも思いました。

 厳しいことで有名なN証券でも、確実に結果を残しているようで、今後も楽しみです。

そして、本当に良い夫婦になることが予測できる2人です。これまでどおり、2人で力を合わせ、良い家庭を築いてくださいね!

末永くお幸せに!!!


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新郎を囲む(新婦はお色直しでした...)、KYOちゃんの同期を中心としたMarauderOBたちです。

それぞれ頑張っているようで、嬉しく思いました。9月、熊本には是非来て欲しいな!!!

それでは!



2009年6月21日日曜日

「粘り」

こんばんは

今週予定していたトレーニングが全て終了しました。

後半戦は、木朝にCNPT(水中パワートレーニング)、木午後にブルピン、金朝GREEN、金午後に今週2回目の"MAIN WORKOUT"を実施、土朝はEN1までのエアロビックスイム、その午後をウエイトで締めくくる、という過酷なスケジュールでした。

木午後は、いわゆるヴォリュームワークで、DIST,MD1は"SHIFT CHANGE"という比較的長い距離(900~1600m)の中での「切替」に挑むBLUEセットを、他方、MD2,SPはなんと400という彼らからすると「心に来る」ブルーセット(FLYもFLYで!)を処方されましたが、楽しい雰囲気で挑んでおりました。

スイム前にはパワー系のDRYを行っていますので、かなりの運動量になります。

金午後のMAIN WORKOUTについては、以下に示したとおりです。

 DIST 40X100 "BEST AVE." ON 1:20~1:40

 MD1; 3R;8X100 "BEST AVE." ON 1:30~1:50

 MD2; 2R;5X200 "BEST AVE." ON 4:00,4:30

 SP; 2R;8X100 "DIE HARD" ON 3:00,3:30

距離単位の大小ではなく、運動と休息の比率の違いに、各グループの特徴が出ていますね。

 

この時期、量が多かったり、インターバルが短かったりと、凄い良いタイムでまとめることが難しいセットが続いています。

タイムが出ないと、「おもしろくない」と感じ、「本気で挑む」ということに正面から挑めない場合もあるでしょう。

でも、そのままの状態で居るくらいなら、「上がる」方がマシだと僕は思っていますし、その点はMarauderにも伝えています。

最初から最後までおしなべて頑張って欲しいのですが、ときどき心が折れてしまう。

それでも、再び不死鳥のように蘇ることができれば、きっと大きな力になっていくことでしょう(ただ、「落としすぎ」はどうかと思いますが...)。

いわゆる「粘り」という能力の改善にチャレンジしていくことが大事になっていくわけです。粘り抜くことで改善される生理的機能もあるでしょうし、そのことによって技術的な「気づき」という価値ある効果を得られるかもしれません。

粘らないと「見えない世界」があると思うわけです。

このような機会(チャンスと読んで下さい)は、気持ちが前を向かなかったり、集中出来ない日には「見えない」かもしれません。苦手だと思っているヒトも、「それ」がチャンスにみえるよう、ほんの少し、みる角度を変えてみると良いかもしれません。

来週以降も、このようなエンデュランス的なメインセットは続くものと思います!

次はもっともっと、「挑む」気持ちを強く持ち、最後まで「粘る」ようにしましょう!!!


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本日、土曜日の午後は、世水組SHOGOが、ひとりでメインに挑みました。

相変わらず、本番さながらのメインでは、恐るべき強さを見せるSHOGO。

今週は、相当HARDで、途中で満足行かない練習もありましたが、最後の最後に、「粘り抜く」チャレンジを示してくれました! さすが。

昨日・今日の皆の頑張りをみて、また新たなアイデアも浮かんできました。

来週も頑張っていきましょう!



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おおかた、哀愁のメロディであるとか、様式美を求める傾向にある僕ですが、たまに、甘美なメロディで元気にさせてくれるHARD ROCKを聴きたくなることがあります。

ENUFF Z'NUFF、ポール・ギルバート、THE WILDHEARTSなどがその代表格です。

彼らはおそらく、CHEAP TRICK、E.L.O.、KISSなどの影響を受けていると思われますが、その彼らのルーツとして辿り着くのは、THE BEATLESということになっていくのでしょう。

さて、今日はCHEAP TRICKの「セールス数の最も低い(たぶん)」アルバムのリーダーズトラックである、"I Can't Take It"が、僕のアタマのなかを駈け巡りました。
















"I CAN'T TAKE IT"

"BORDERLINE"

"DANCING THE NIGHT AWAY"

"Y.O.Y.O.Y"



from "NEXT POSITION PLEASE"



CHEAP TRICK


(1983)



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 CHEAP TRICKらしい軽快なHARD POPで、一度聴いたらアタマにこびりつく甘いメロディが魅力の曲です。この曲のように、明るいポップソングでありながら、どこか切なく甘いメロディを持っている曲が僕は好きで、彼らのアルバムには1,2曲収録されていることが多いです。

なかでも、この曲は出色の出来だと思っています。さすが、トッドラングレンのプロデュース!という感じです。

2曲目の"Boderline"も最高だし、シングルカットされた"Dancing the Night Away"やバラード"Y.O.Y.O.Y"もなかなかです。

僕の中では、上述した4曲は、"Surrender"や"Dream Police"、"I Want You to Want Me"、さらには”The Flame"等、実際にメガヒットを記録した名曲たちに匹敵する曲だと思っています。

それなのに、なぜ、このアルバムは売れなかったのだろう?

不思議...

ということで、売れていないから聴かない、というのは勿体ない。

 このように、非常に優れた楽曲をいくつも発表してきたCHERP TRICKですが、その反面、アルバムを通して聴く魅力には少しだけ欠けるように感じてしまっています(ファンの方々、ごめんなさい)。

彼らのアルバムは、たいてい、「どうでも良い曲」が含まれています。時には、その割合が多くなってしまうことがあるわけです。。

これも不思議な点。

 そのため、アルバム単位で聴くことの多い僕ですが、このバンドについては、好きな曲を集めて「マイベスト」を作成するほうが良いと思っています。

それでは!



2009年6月18日木曜日

乗り切るために

こんばんは

今日はウエイト中心の日でしたが、昨日の"メイン”の報告が実現できていなかったので、今日、お伝えします。

泳ぎ込みの週ということで、何れのグループも、そこそこタフなセットになっています。

 DIST; 3R;6X100 5-BLUE,1-HARD 1:20 / 3R;5X100 4-BLUE,1-HARD 1:30 /12X100 KICK HARD 1:30,1:25

 MD1; 3R;5X100 4-BLUE,1-HARD 1:20 / 3R;4X100 3-BLUE,1-HARD 1:30 /10X100 KICK HARD 1:30,1:25

 MD2; 12X200 7-BLUE 2:40,5-HARD 3:00 / 14X100 6-BLUE 1:30,8-HARD 2:00

 SP; 16X100 9-BLUE 1:45,7-HARD 2:00 / 16X50 8-BLUE 1:00,6-HARD 1:30

このような、ながーいMAIN WORKOUTを乗り切るために、エネルギー補給をトレーニング前、トレーニング中およびトレーニング後に分けて実施している者がおります。特に、エネルギーを極限まで使いきるようなトレーニングを続けることになる、という言ってみれば「危機感」のある選手たちは、過酷な泳ぎ込みを乗り切るために、工夫をしているようでした。

僕たちスタッフが提供しているものは、小さい袋に入ったサプリ2点のみで、あとは、意識の高い選手が自らの意志で持参してきているものです。

さらに、トレーニング終了後には、ストレッチおよびアイシングを行い、少しでもダメージから回復させようとする選手がほとんどです。

こういったことを、「自らの判断」で、敢行できるようにならないと、やっていけないのが大学生のトレーニングといえるかもしれません。

もちろん、「なぜ、こういった工夫が有効となるか」についての基礎知識は、ことある毎に伝えるようにはしています(が、強制はしていない)。

バナナパワーに支えられ、6000近くあるメインを、「絶好調」で乗り越えたKAZUAKI。

是非、続けてください。



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ファルセットボイス(裏声ですね)で、シャウトするVoに、「格好良さ」を感じていた時期がありました。

その代表格が、昨日登場したJUDASのロブや、ACCEPTのウド、さらにはQUEENSRYCHEのジェフ・テイトといったところでしょう。今日は、そのQUEENSRYCHEの話を少々。

高校1年の時に、突如登場した「JUDAS PRIESTタイプ」を看板に、ある2組の「新人」が話題を振りまきました。

共通するのは、JUDASやNWOBHMゆずりのブリティッシュHM直系の楽曲と、ツインリードギター、そしてファルセットヴォイスを駆使するハイトーンVoといったところでした。

1つは、聴く者を選ぶ”アングラ”的な異臭を放つMERCYFUL FATEで、もう一つは、アメリカから登場した欧州的・正統派(?)のメタルを聴かせるバンド、QUEENSRYCHEでした。

当時は、両者をライバル的に捉える向きもありましたが、両者には大きな違いを感じました(実際、今考えても両者をライバル化するには無理があるように思いますが...)。

MERCYFUL FATEについては、Voがあまりにも強烈すぎて、ツインギターが美味しい仕事をしていても、「生理的にダメ」という感じが拭えなかったのと、「聴かせるホラー」というコンセプトが僕には理解できず、聴き込むには至りませんでした。

これに対し、後者は、わかりやすい伝統的なHARD ROCKを基盤とするメタルを聴かせてくれたので、JUDASが大好きだった高校生にとって、受け入れる要素が満載だったわけです。
















"QUEEN OF THE REICH"



from "QUEENSRYCHE"



QUEENSRYCHE


(1983)



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 いわゆる”LAメタル”が興隆の兆しを見せつつあるその頃に、QUEENSRYCHEは、JUDAS PRIESTやNWOBHMに影響を受けたであろう欧州型の優れた楽曲が4曲ほど収録されたミニアルバムを引っさげて登場しました。

 1曲目の"Queen of the Reich"は、「メタルは格好良い」ということを教えてくれた強烈な曲で、多くのファンをこの1曲だけで獲得するくらいのインパクトを持っていました。

 僕にとっては、JUDASの"Hellion~Electric Eye"、MAIDENの"Ides of March~Wrathchild"、OZZYの”Mr. Crowly"に匹敵するくらいの衝撃度で、この1曲だけで彼らの大ファンになりました。

同時に、QUEENSRYCHE="Queen of the Reich"という呪縛から逃れられず、その後次々に進化を遂げていったこのバンドの本質を、しばらくの間、理解できない状況が続いてしまいました。

世紀の大ヒット作である、OPERATION;MINDCIRMEを聴いて、ようやく、理解できるようになった愚か者の1人だったといえます。

 とはいうものの、この曲があったから、少なくともPROMISED LANDまでは熱心なファンでいれたとも考えられるので(その後は熱心ではなくなりました)、やはり偉大な曲だったと思います。

 この曲を、現代的なプロダクションでセルフカバーしてくれないかな~。なんと言っても、音質は劣悪なので。

それでは!