2012年9月24日月曜日

RYOSUKE

こんにちは

2012の副将を務めたのは、スプリンター、Ryosukeでした。
龍大と書いてRyosuke。なかなか読めませんよね。
この地点で既に孤高。

そして、インカレのMVにも示されていたように、誰もが認める”文武両道”男でした。
スポーツを極めるなかで、勉強もしっかりやる、という意味の文武両道を目指す者は少なくないかもしれません。
彼の場合は、その何れも「最高を追求する」ということを目指したから素晴らしい。その難しさは、よくわかります(僕の場合には、五輪代表を目指すため、半年間大学院を休学してしまいましたが...)。
それでもこの男は、弁護士になるという夢を抱きつつ、インカレ優勝も果たすという目的を捨てることはありませんでした。


だから、THREDBOなどの合宿に行ってもこの通り。時間さえあれば、勉強に没頭。しかも、勉強している時は、何だかとっても楽しそう。

そして、今年、名門中央大のロースクールを目指し、浜松合宿中にその1次試験にチャレンジするため、一時浜松を離れました。この第一関門については見事クリアし、難関、2次試験に挑むもその日程は何とインカレ中。しかも、彼が一番狙っていた100FLYの日だったのです。

どうするべきか、相当悩んだ末、100FLYの予選終了後に2次試験を受けにインカレの会場を後にしました。
そして、100FLYの決勝前に戻ってきて、優勝こそ逃したものの、見事な泳ぎをみせて、事情を知っているMarauder全員に、大きな勇気を与えたわけです。

僕の知る限り、弁護士を目指してロースクール受験に挑んだトップスイマーを知らないし、それをインカレ中にやってのけるど根性を持った男も知りません。
とにかく脱帽です。

彼には、大分の国体時に初めて逢いましたが、その時から「普通とは違う空気を持っているな...」と感じました。
一般的に、トップクラスのスプリンターは器用な選手が多かったのですが、どちらかというと不器用。力の発揮もスプリンターっぽくない。
本当にこいつは、スプリンターとして大成するのだろうか?と、1年の頃には率直に思いました。
しかしこの男、自分で足りない部分をしっかりと把握し、その強化のための努力に勤しむ術を知っており、「いつの間にか」力の発揮の仕方を改善していたし、パワー出力そのものも高めて行くことに成功していました。
唯一、水の捉えが甘いという欠点を矯正するには時間がかかり、2年次までは苦労をしていたようですが、3年生以降になると、ほぼ「泳ぐ度にベスト」の状態を創り出すことに成功し、2011、2012のインカレでは”柱”となるような活躍を示してくれるに至ったわけです。

リーダーとしても、最初のうちは、「なかなか空気が読めないんですよね...」などと呟き、自信を持ってのリーダーシップ発揮が出来ない日々が続いていました。また、少しバラバラ感のあったSPチームの統率の難しさに、心底悩んでいる時期もありました。
しかし、Chu同様、この1年間のリーダーとして成長ぶりは顕著であり、夏頃にはすっかり逞しくなっていたことをとっても嬉しく思った次第です。

やはり、苦しい時期に、逃げることなく、チームづくりについて真摯に考えた者は、確実に成長することを体現してくれたように思います。まぁなんと言うか、成功するための努力を厭わない、それはそれは真面目なスプリンターであったと思います。

是非とも、中大水泳部OBとして初の弁護士誕生!のニュースを早い段階で聞きたいものです。

最後に、インカレ前に、副将として”スピーチ”の締めを務めましたが、その内容をここでお示ししたいと思います。

後輩たちが頑張って成功している姿を見るのは、自分のことのように嬉しく、また頼もしくも思う。同時に、期待されていた選手がオリンピックに行けなかったのは自分のことのようにショックだった。インカレでは、全員が必ず満足のいく結果を出すことを信じている。いまこうして一人一人の顔をみると心からそう思う。

僕が"インカレ旗”に掲げた言葉、『全てを懸ける』が、1年生のときの主将だった涼太朗さんと同じであったことは、後で知りました。それを知って、ようやくリーダーとして『最後に懸ける気持ち』がわかるに至ったのかな、と思えました。

ロウスクールの入試日がインカレと重なると知って悩んだ時も、同期には『どっちも諦めずに頑張れ!』と言われたことは本当に嬉しかったし、水泳以外の悩みまで共有してくれる仲間が居ることを本当に誇らしく思いました。
自分のためだけに始めたはずだった水泳が、いまや多くの人々に応援されている。知らない人たちも中央大の勝利を願ってくれている。そんな凄い影響力を持ったこのチームに入れて、僕は本当に幸せでした。」

そう語った、やはり優しきリーダーRyosukeは、ここで学ぶべきことを全て修了して、次に向かって行くことになるのだと思いました。

お前なら出来るよ。
頑張れ!!!


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"Stay Gold"ビデオの挿入歌、2曲目はBAD COMPANYの"If You Needed Somebody"です。
BAD COMPANYといえばポール・ロジャースですし、ブルーズに根付いたブリティッシュロックの魅力をストレートに伝えるバンドとして有名ですよね。僕もそうだと思います。


BAD COMPANY "HOLY WATER" (1990)
でも、80年代後半に全米チャートを賑わした”新生”BAD COMPANYは、モロにアメリカンHRという感じでしたし、ポールの後釜となったブライアン・ハウは、サミー・ヘイガー(ex VAN HALEN)とルー・グラム(ex FOREIGNER)の良いところを抽出し、味わい深いヴォーカルを聴かせることに成功していました。

80年代のバドカンを認めない向きもあるようですが、僕は大好きなのです。この曲の入った"HOLY WATER"(1990)もさることながら、その前作にあたる"DANGEROUS AGE"(1989)で聴けた、極めて高品質な産業的でありながら、ブルージーな感じを残しているHRが素晴らしく、どうしてこれが売れないのだろうと思うくらい,良質なメロディックHRをいたく気に入ったわけです。

"If You Needed Somebody"は、「何かどこかで聴いたことあるな~...と思わせるような、行ってみれば売れて当然のメロディで彩られていました。当時のパワーバラードブームに則って、全米ではかなりMTVで流れたし、チャートアクションも良好であったわけなので、仕掛け人たちとしては、「してやったり」という感じだとは思いますが、名曲は名曲です。

何だかおっさんクサイ意見ですが、やっぱ80年代のHRは良かったな~...

それでは!

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