2016年3月13日日曜日

ALTITUDE CAMP in MEXICO CITY 9

こんばんは


メキシコシティ合宿の最終ステージが完了しました。

このステージでは、これまでにあまりみられなかったような低気圧に見舞われ(それまでは、雨が降っても気圧があまり変化しなかった)、DIST・MD1・BRたちがメインを行った水曜日には、この合宿期間で最も気圧の低い日となりました(標高計算すると、通常よりも120mほど高くなっていました...)。


他方、週の中盤以降は好天に恵まれ、この合宿期間ではじめて、メキシコシティの富士山とも言うべき、ポポカテペトル山(5426m )とイスタシワトル山(5230m)を目の当たりにすることが出来ました。

望遠機能の低い僕のカメラではその素晴らしさを正確に伝えられませんが、プールから見える壮大な山々は、とっても美しかったです

(この2つの山は、恋人同士だそうで...)。

さて、今週は、比較的”実践的”なトレーニングが多かったため、Marauderたちの表情は、いつも以上に鋭く見えました。

既に”完全適応”しているため、海抜2450mを「特別な場所」と思ってしまっては「負け」。


そういったチャレンジ精神と、「恐怖感」との鬩ぎ合いが在ったのだろうと察します。

これまた、高所トレーニングならではの”プレッシャー”であり、メンタルタフネスが要求される、最高の機会だと考えましす。


最終日には,スプリンターたちが平地環境と遜色の無い好記録でタイムトライアルを終えることが出来ました。

慎理の49秒4は、標高2450mとしては世界最高記録かもしれません。


今回の合宿は、色々な方々の好意や思いやりに支えられ、そして”何か”に導かれるかのように”良い方向”へ舵をとれたように思います。

もちろん、Marauderたちの強い思いが周囲を巻き込む力を発したと言うこともあろうかと思います。

それにしても素晴らしいのがLaLoma合宿時代からお世話になっているMariamonicaさん(右端の女性)。

合宿全般をコーディネートしていただき、合宿が円滑に、かつ効果的に行えるよう様々な場面で交渉していただきました。

本合宿を成功に導いてくれた立役者ですね。

我々に何かトラブルがあれば、一目散に駆けつけてくれて、アクシデント対処に従事してくれる。

何か欲しいモノがあれば、それが売っている場所に連れて行ってくれたり、忙しい人には買ってきてくれる。

日本人においても、こんなにホスピタリティに溢れた人は、なかなかお目にかかれません!

また、合宿中は、僕とマネージャーの2人は、2週連続で「12回練習」をサポートすることに成り(グループによって練習日を変えたため)、僕はともかく、彼女たちは本当に大変だったと思います。

選手のために、よく走ってくれました!

お疲れさま! (写真中央は、BLUB BERIMBAUの代表)。

大きな達成感を得て、メキシコシティを後にすることになったMarauderたち。
ここで得た力を増幅させ、選手権で爆発させましょう!


それでは!!!




追記;

エアロメヒコ航空にトラブルがあり(冬合宿に続き,2回目!!!)、選手の大半が、定刻便で帰れなくなり、現在、メキシコシティに宿泊しております。

スムーズにホテルにたどり着けたのも、緊急事態を聞いて飛んできてくれたマリアモニカ(とそのご子息)さんのおかげです。

本当に感謝しています。


明日の夜、上海経由で現地を発ち、3/15の17:00頃に羽田に到着する予定です。

ご安心を。

それでは!






2016年3月8日火曜日

ALTITUDE CAMP in MEXICO CITY 8

こんにちは!


メキシコシティ高所合宿の3週目が終了しました。

Marauderたちは、CLUB BERIMBAU(ベリンバウと読みます)でのトレーニングにもすっかり慣れてきて、より充実したトレーニングが出来るようになっています。

午前のトレーニングの前には、吉井トレーナーによるコンディショニングが行われたり、一斉にコアトレーニングを行う機会を設けています。

こうしたMP(Morning Program)は、基本、プールサイドにあるちょっとしたスペースで行っているのですが、スリング系も設定してあり、中大で通常行っているDRY系トレーニングのほとんどが実現可能です。


また、レジスタンストレーニングの施設も充実しています。

最新のマシンや豊富なフリーウエイトゾーンが設けてあるわけではないものの、過不足無い状態にあります。

欲を言えばキリが無いのですが、これだけあれば、こちら側の工夫でいかようにでも出来る、そんなトレーニング環境に支えられています。


さてさて。

先週に引き続き、”強化期”として設定されたこの重要な週においても、みんな凄い頑張りを示してくれました。

高所トレーニングでは、通常のプログラムと若干異なり、週に集中出来る日が限られます。

すなわち、通常の強化トレーニングでは、”毎日メイン”を実現させるようなワークアウトで構成することが可能ですが、高所トレーニングでは回復のための時間を多めに設定することが重要だな、と考えているわけです。

そのため、限られた”メイン”を外してしまうと、「あ"ー、もったいない!」と言う感覚に苛まれることになります。

その、ちょっとした負の感覚が、疲労回復にも影響を及ぼす可能性が高く、そうすると、マイナスのサイクルに陥る場合があります。

この点、先週のMarauderたちは、達成感を伴いながらのトレーニングをやり遂げることが出来たので、今週にも,そしてその後にも繋がってくることでしょう!





★     ★     ★     ★

こちら、メキシコ高所合宿組のみならず、中大で強化に励んでいるMarauderたちにとっても、選手権までの”強化の場”は数えるほどになってきました。

この時期では、レースに直結するようなタイプのトレーニングが多くなってきていますが、こうした”実践的トレーニング”時には、準備の在り方と、”心の持ち方”が重要になってきます。

前者については、こうしたトレーニング時には、ウォームアップがFTになることが多く、自分の身体と泳ぎをコントロールしきれるよう、セルフプロデュースしながら高めて行くチャンスを得ることになります。

これらのトレーニング時の1回1回が、実は大変重要な機会になってくるわけですね。

後者についても見逃すことは出来ず、レース同様、ちょっとした緊張感の中で最高のパフォーマンスを発揮することが強いられるため、当然のことながら、「気持ちのコントロール」、いわゆる”集中”することが要求されます。

現段階では、日々のトレーニングによって積み重なる”疲労”という負荷に対し、どのように「心が闘っていくのか」を鍛錬できる場になるわけです。

普通に考えれば、「仕上がっている状態」ではないのだから、全力で泳いでも上手くいかない可能性がある。でも、良いタイムで泳ぎたい。

そのちょっとした”怖さ”というか”葛藤”のなか、最大パフォーマンスを発揮する必要があるわけですが、これが”プレッシャー”になってくるわけです。

そう、ウォームアップを工夫するだけでは上手く行かないのが、こうした本番ライクなトレーニング。

本番時や直前に、「考えろ」と言っているわけではなく、寧ろ「無心になる」ことが大切です。工夫や検討は、その前の段階で終わらし、レースのイメージづくりも、その前に終わらせておく必要があるわけです。

「集中する」を言葉で表現するのは難しいのですが、少なくとも意識が「その時に在る」ことが重要になるのは間違いないと思います。

最高のパフォーマンスを発揮するための集中力とは、あれこれ考えず、まさに”その時”行っていることだけに意識が向かっている状態だと考えるからです。

”心”が過去にも未来にもなく、”その時”に集中出来ている状態...

そんな状態が、最も強い力を発揮出来る時だと思います。

脳科学的には、”頑張って泳いでいる”その時に、過去はもちろんのこと、意識が未来に行くと(たとえば、ゴールした自分をイメージしたり、ゴールすることそのものを意識する)、最大の力は発揮されないそうです。

そう、これからの27日間で限定的に行われるレースタイプのトレーニングにおいて、いかに「無で頑張る」自分を作れるかということについても、意識したうえで、取り組んでいくと良いでしょう。



◎     ◎     ◎     ◎


中大にほど近い場所にある「煉虎」では、堀之内の行列店「虎空」とほぼ同じ”濃厚つけ麺”を頂くことが出来ます。

この店も、最初は空いていて良かったのですが、じわじわと集客力を集め、僕が訪れたこの日では、遂に並ぶ目に遭いました。

それでも、「虎空」ほどではないし、時間限定もないので、「あの味」が食したくなったら、こちらの店にうかがうようにしています。

モチモチの麺を、甘みと粘性の強いつけ汁につけて頂く絶品のつけ麺は、やはり高い満足度を与えてくれます。

大盛りの麺を食べ終わるころには、スープ割りには至らないくらいしかつけ汁が残らないところも、本店のそれと同様でした。

...さすがに3週間以上日本のラーメンを食べていないと、堪らなくなりますね。

でもあと数日の話。

頑張ります!!!







2016年3月1日火曜日

ALTITUDE CAMP in MEXICO CITY 7

こんにちは

メキシコシティ高所合宿の2nd Stageが終わりました。

前回お知らせしましたとおり、合宿先(トレーニング施設)が急遽変更となったわけですが、Google Maps API Elevation Serviceを使って、新合宿先であるCLUB BERIMBAUの標高を
調べてみると、何と何と、2445mありました!!!

この合宿に限らず、高所トレーニング合宿では、毎日の気圧の変動を記録していますが、気圧から読み取れる標高は平均で2310m程度であったため、あまり気にしていなかったのですが、地理情報からみると、結構な高所であることがわかりました。

ただし、興味深いことに、2010年の冬に行ったスペインのSierra Nevadaの方が、海抜としては120m低いのですが、気圧としてはCLUB BERIMBAUよりも高いということも、過去のデータを見てわかりました。

気候がもたらす影響って、大きいんですね。

さてさて。

2nd Stageのプログラムは、最初は2445mという海抜にかなり恐る恐るな感じの構成としましたが、週初めに実施したLactate Check Testの結果が極めて良好だったことで、その後の方向性をきちんと定めることが出来ました。

すなわち、12月や昨年のLaLoma(標高は500m以上違う!)で得られた結果と比べて遜色がなかったこと、さらには、上述した気圧データとの比較検討の結果、元々考えていた理想的な方向性を見いだすことが出来た次第です。
やはり、年末の合宿のみならず、過去に4回ほどSierra Nevadaで鍛えられたこと(僕が)が活きているなー...と感じました。

そのテスト後は、DISTで4回のメインを、MD1で3回のメインを実施しましたが、だいたい「想定範囲内」かそれ以上の泳ぎで頑張ってくれました。

日本人が実施した高所トレーニングで、恐らく最高標高といえる環境でハードに繰り広げられるこの合宿では、こうした超タフな環境が教えてくれることも多いようで、選手それぞれが「何か」に気づかされているものと思います。


そう、過酷だからこそ見えてくるモノ....

それらが語りかけてくれることに、素直に耳を傾けられれば、”ここ”に来た甲斐があるのだと思います。

明日から、3rd Stageが始まります。

まさに、選手権に向けて”最も重要な週"になってくることは間違いありません。

"ここ"に来れている、こうして頑張れていることに感謝の気持ちを持って、チャレンジしていきましょう!


中大組も、先週からのハードトレーニングに果敢に挑んでいる用で頼もしく思います!

ハードなトレーニングの連続で、ボロボロな体になるからこそわかることもあるはず!

また、様々な葛藤、苦悩の中で勝ち取れる”力”もあるはず。

事実、中大組から夏に躍進する選手が、その年のインカレのキーマンになることは多いわけですから、この時期だから出来る、最高のトレーニングを追求していきましょう!

何れにしても、”今週も、共に頑張ろう!”。



◎    ◎    ◎    ◎



立川の濃厚豚骨ラーメンの名店、「はやぶさ」では、今年の冬から味噌ラーメンが始まりました。

さっそく食べに行ってきました。

ここは、店名に「横浜家系」と掲げているものの、実際にはそれよりも豚骨特有の臭みを残した、より本格的な濃厚豚骨ラーメンを食べさせてくれる店だと思います。

そのため、ここのウリの醤油豚骨は、体調によっては「もういいや」となることが多く、行く日を選ぶようにしています。

さて、今回の「味噌らーめん」ですが、相変わらずの濃厚さなのですが、味噌になると、この店特有の臭みが和らいでいるように思いました。


これを物足りないと思うか、食べやすいと思うか...。

僕は後者でした。

選択肢が増えたおかげで、この店に行く頻度が高まるかも!?

それでは!